エンジェルボール特集

舞台「赤魂」無事終了しました

カープの快進撃はまだ終わらない…

カープロスの皆さんへ

2016年…広島東洋カープは25年ぶりのリーグ優勝に輝き、全国にカープ旋風を巻き起こしました。
2016年12月。日本シリーズも終わり、完全にシーズンオフに突入していますが、あの時の感動を、
そして日本シリーズの悔しさを胸に抱いて、カープロスに苦しむカープファンが大勢います。
そんな皆さんにオススメしたい作品が「エンジェルボール」です。

エンジェルボールとは

「エンジェルボール」は全4巻の長編エンターテイメント作品です。
著者である飛騨俊吾さんが、会社務めの傍ら小説を書き続け、電子書籍として出版したのがスタート。
その後大幅な加筆と再編集を経て文庫化し、広く世間に知られることとなりました。

どんな話なのか

バツイチ41歳の寺谷和章は、トラック運転手をしながら小学生の息子二人と広島県因島で
暮らしていた。ある夜、交通事故に見舞われた和章は、目の前に現れた謎の天使に”
思いのままに飛んでいく魔球”を授かる。
子どもの頃に思い描いた「カープを日本一にする」という夢を叶えようと、
和章は魔球を引っさげ、広島カープの入団テストを受けに行くが…。

家族とそれを取り巻く人間模様、宿命のライバルとの対決を通じて男の選択と生き様を描く、
感動の長編エンターテイメント作品です。

エンジェルボールのここが凄い!

緻密な描写と、心地よい文体

著者の飛騨俊吾さんは、神奈川県で普段生活しておられますが、広島の因島に強く惹かれ、
広島の土地や言葉を熱心に勉強されて「エンジェルボール」を作り上げました。
読み進めていくと、因島の美しい風景が目に浮かぶほどの緻密な描写と、飽きさせず
心地よく読みすすめられる文体は、普段読書をしないユーザーの心まで掴んでしまいました。

あらゆる世代に支持された熱いヒューマンドラマ

「エンジェルボール」は魅力的な人物がたくさん登場します。
それぞれに抱えている想いや問題があって、人間の持つ深い愛情というものを再認識しながら
美しくも複雑に絡み合っていきます。広島カープファン、野球ファンのみならず、
たくさんの方から高い評価を受け、長編でありながら読み返してしまう魅力的なストーリーです。
天使や悪魔、魔球といったファンタジー要素がありながらも、読書が気持ちよく読み進められるのは
細部まで描いた「人間」というものに対するリアリズムが、この作品にはあるからだと思います。

今になって特集する理由とは

「エンジェルボール」を最後まで読まれた方は、「他の人にもオススメしたい!」という
感情が芽生えているかもしれません。どうやったらその魅力が広まるのか。
もっとたくさんの人達に、この作品を知ってもらうにはどうしたらよいのか…。
そう考えていた1人の広島県民がいました。今回、舞台「赤魂」の脚本・演出を担当する
プロデューサーの門田大地さんです。

「エンジェルボール」ファンの中でも、舞台化や映像化に関しては賛否両論あります。
これだけの長編作品を2時間前後の尺で収めることができるのだろうか…と。
それは著者の飛騨俊吾さんも「難しい」と思っていたそうです。

その状況下で門田さんと飛騨さんが出会い、表現者としての熱い想いを交わしたことで
舞台「赤魂」の話が実現化したとのことです。
その経緯をフタバ図書の現場担当者と、ネット担当者が聞き、
何かお手伝いできることはないかということで特集ページ作成となりました。

原作とは異なる「エンジェルボール」の世界

2時間弱の中で、原作「エンジェルボール」を全て表現するのは不可能です。
演出である門田さんも「原作をそのまま見せるわけではなく、原作を読んだことがない人が
原作を読むきっかけになれば嬉しい」ということを言われていて、「寺谷」と「早野」に
絞ったストーリー展開にしているとのことでした。
私も実際の台本を読ませていただきましたが、原作とリンクする部分もありつつ
別物の話として、1つのお芝居として見ていただければなと思います。

2016年12月16日
フタバ図書WEB担当 吉賀真悟

飛騨俊吾先生 最新作

穴おやじ

穴おやじ

「暗い穴の中にいると何も見えない。けどよ、何も見えないからこそ、逆にいろんなことが見えてくるんだよ」
かつて防空壕だった三ツ穴に隠れ棲むビン底眼鏡をかけた謎の男〝穴おやじ″。
得体の知れないその男をめぐり、大人たちの様々な想いが交錯する。
そのとき、少年哲也の目に映ったものとは――!?
少年と穴おやじの心の交流を描いた表題作ほか、日常の中に潜む、
切なくも不可思議な奇跡を描いた四つの物語。

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