エンジェルボール特集

舞台「赤魂」無事終了しました

赤魂(Akadama)

赤魂フライヤー

【会場】広島県民文化センター(広島市中区大手町1-5-3)
【料金】全席自由 3,000円(税込)
【演出】門田大地(RCC文化センター)
【出演】KIICHI十輝小原春香柿辰丸 /高尾六平 /岡崎花帆子 /桐野悠呂 /加藤凛成
(順不同・敬称略)

特別企画:「赤魂」出演者に訊いてみた!
※写真クリックで各インタビューにジャンプします


Kiichi

十輝

桐野悠呂

加藤凜成

小原春香

岡崎花帆子

柿辰丸

高尾六平

主演:寺谷和章 役 【Kiichi】

○原作「エンジェルボール」は読まれたのでしょうか。

僕は読んでいません。
歌う時もそうなんですけど、全部ストーリーが分かっている状態で…
例えば、歌詞の中の主人公像を作り上げすぎてしまうと、
そのイメージにひっぱられてしまって、生きた作品にならない事があって。
原作を読んでしまうと、舞台の脚本とは違うわけですから、
あくまでも自分の中でイメージできる「寺谷」というものを演じたいなと。

○今おいくつでいらっしゃいますか?

今、45歳になります。
だいぶ寺谷の年齢(42歳)にも近いです。

○「赤魂」の台本を通じて考えている、「寺谷」像を教えてください。

そうですね…
台詞の中に「運」というものが大事なものとして出てくるのですが、
僕はあまり「運」のせいにしたくない考え方で生きてきたつもりなんですよ。
ただ、寺谷という役を演じていくにしたがって、自分の中にも
アーティストとして今までやってきたわけですが、
「これは運だったんだ」と自分に言い聞かせたりとか、良い時に
「あぁ運が良かった」なんて都合よく考えたりするような場面があったなと
改めて感じるようになりました。

理屈っぽく考えるとそうだけども、もっと素直に、もっとまっすぐ
突き進んでいった時に「運」というものが素直に受け入れられたりするんじゃないかなと、
今は思います。だから僕の中にも、「そういう寺谷」がいたんだなぁと。
今はプライベートの中にも、寺谷のマインドみたいなものがあって…
もともと持っていたものではあるんですけどね。
それが大きく膨らんできている感じです。

○寺谷から見て、息子さんの大地(この日は桐野君が隣にいました)はいかがですか?

僕が実際に子供がいるので…大地の年齢とは違うんですけど、
自分の中で「寺谷」に入っている状況だと、普段はスタジオで
ダンスなんかを頑張っているんですけど、自分の生き様みたいなものを
見せていくような状況を想像したり、舞台を一緒に作っていく過程で、
それを見せることができたらいいなと思います。

役どころとしての大地は野球を頑張ってます。
実際には演技やダンスを頑張っているわけなので、
「悠呂、頑張れ!」という感じの気持ちに置きかわる事はよくあります。

○「主役の重責」というものはあると思いますが、苦労はありますか。

演技に関しては、演じることが楽しいというよりかは、自分の中の寺谷を
出している感じがしていて、そこに対して「苦」というものは感じていないです。
ただ、音効も担当しているので(苦笑)そこは完全に客観的に見なければいけなくて
そこのスイッチを切り替えるのに苦労しています。
早く演技に集中したいというのが本音ですね。

○それでは、皆さんにメッセージをお願いします。

ライバルである早野、そして息子の大地…
僕らって音楽の出身者なんですね。そこは凄く大事にしています。
リズムだったりメロディだったりというのが、日常生活の中にたくさんあります。
この「赤魂」の中にも同じようにリズムやメロディが存在している気がするんです。

この舞台を通じて、ダンサーだったりミュージシャンだったり
支えていただく演者さん達が僕らの力になっているんですけども、
音楽出身者ならではの今までにない演技ができたらいいなと最初は思っていました。

先日、広島カープの優勝パレードを見たときに、
「あのパレードの中心にいる、あの人たちを自分が演じるのか」と思うと
今までに感じたことがない、寺谷という役を演じてこの物語を描く”重み”
というものを凄く感じました。
広島で生まれて、広島で優勝した時代を経験したこともあって。

みんなでカープを応援して、それが生活の糧になっている人もいるわけで。
自分の感動だったりとかロマンテックな部分というものを、
カープの物語に置きかえているわけですよね、この作品は。
それを僕らが演じるというのは、重みを感じていますし
とにかく精一杯やりきりたいですね。

この舞台を見に来てくれる方に、その想いが伝わればいいなと思います。

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早野馨 役 【十輝】

○今おいくつでいらっしゃいますか?

23歳です。
僕も原作は読んでいないです。元々、本が苦手でして(苦笑)。
原作はありますけども、門田さんが作った脚本で、
それに対して何か言うのは、演者の自分たちがすることではないかなと。
そういったこともあって、今は読めないという感じです。

○十輝さんの中での「早野」はどんな人物でしょうか。

早野はすごく…”自分勝手なやつ”ですね。
Kiichiさんが言われていた「寺谷」の話にも近いところがありますが、
演じていくほど、自分の中の早野というか、自分の中の「自分勝手な部分」というのが
分かってきて…周りが見えていない瞬間があったりとか。

早野は空気が読めないようなところがあるんですが、それは何かを抱えているが故の
必死さのあらわれだったりするんですね。
そう考えると、18歳の早野を演じるシーンもあるんですが、そこに彼の原点というか
本質があるような気がしていて…。でもシーンが少ないので正直もっと早野のことを
知りたいなと思っています。

早野の覚悟というものがあって、それが分かった上で「これだけしか見えていないのだな」
と思うと、凄くかわいそうなやつだな…という想いもあります。
そういったダークな部分も含めて、演じる自分もそういう一面があるんだなと
今は感じています。

寺谷も早野も色んな意味で「勝手」な部分はあるわけですが、根は純粋なわけで。
台本だけで表現できない部分は、日常の自分で埋めている感じです。

○稽古も佳境に入っている頃ですが、ご苦労されている点はありますか?

早野という野球選手を演じるわけですが、野球経験が自分にはないんですね。
早野の気持ちは理解できるんですが、それよりも「素振りができてない」と
指摘されるのが大変で(苦笑)。

ただ「野球」というものに対する思いや情熱というものは、自分の中で
稽古や台本を通じて変わったというのは正直あります。

○それでは、皆さんにメッセージをお願いします。

「命燃やしたっていいんじゃないか」「誰かのために死んでもいいんじゃないか」
これはエンディングテーマに出てくる歌詞なんですが、そういう想いがありつつ、
寺谷の優しさもありつつ、色んな想いが交錯する作品なので、そこを見てほしいです。

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寺谷大地 役 【桐野悠呂】

○今おいくつでいらっしゃいますか?

13歳の中学1年生です。

○今回「大地」役でダブルキャストになっていますが、役に選ばれた経緯はあるのでしょうか。

自分が通っている「FLEX」というダンススタジオがあって、
ダンスの先生からオーディションの話を聞きました。
そこで2人合格してダブルキャストになりました。
元々、合格者は1人の予定だったそうですが、2人とも採用になりました。

○普段はダンスをやられているわけですが、
役者にチャレンジしようと思ったのは何か理由があるのですか。

もっと大人になってから、こういった経験があったということが
何かしら役に立つこともあるだろうし…受けてみようかなと。

○将来は何になりたいのですか?

ダンスの先生になりたいと考えています。

○凄いですね。その年齢で教える側になりたいと考えることもそうですが、
将来の糧になるであろうと考えて役者へのチャレンジもするわけですね。
ご両親も応援してくれていますか?

両親はダンスを一切やっていない普通の家庭でしたが、
「お前がやりたいなら好きにやれ」と応援してくれています。
FLEXは小学4年生からですが、ダンスは小学1年生からやらせてもらっていますし。

○非常に理解のあるご両親で、素晴らしいことだと思います。
演技は初めてということですが、台詞を覚えるのは大変じゃないですか?

台本を渡された時から少しづつ時間を見つけながら読んでいて、
でも覚えるのは大変です。稽古中に頭が真っ白になることもありますし。
家族に別の台詞を読んでもらって、掛け合いの練習をしています。

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寺谷大地 役 【加藤凜成】

○今おいくつでいらっしゃいますか?

12歳の小学6年生です。

○オーディションを受けようと思ったのはなぜでしょうか。

自分にとって何か良い経験になるかなぁと思って…。

○将来は何になりたいのですか?

今12歳で、まだはっきりとは決めてないんですけど、ダンサーか自衛隊に入りたいなと。

○自衛隊ですか!それはどうして?

お父さんが海上自衛隊なんです。

○そうなんですね。お父さんの仕事、尊敬されてるのは良いですね。
ちなみに原作「エンジェルボール」は読まれましたか?

1巻は読みました。赤魂の台本より凄く細かく書いてありました。
読みやすかったです。

○今回、大地役なんですが赤魂ではどんなイメージを持っていますか?

お父さん思いの優しい子供…な感じがしました。
大地の気持ちの変化をきちんと表現できればと思います。

○初めての舞台なわけですが、大変なことは何でしょうか。

練習と学校の両立です。学校の宿題もあるので、なかなか忙しくて大変です。

○ダンス歴は4年と聞きましたが、ダンスをやっていることと
今回はお芝居をやるということに関してご両親は何と言っていますか?

頑張ってと、いつも応援してくれています。
ボイスレコーダーとかもってきてくれて、それで自分の演技を録音して
聞きなおして練習しています。

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天使 役 【小原春香】

○女性の方に聞くのも恐縮ですが、今おいくつですか?

ふふっ。秘密です(笑)。
と言いたいんですけど、1988年4月12日生まれの28歳です。

○原作「エンジェルボール」は読まれましたか?

今(取材当時)、読んでいる途中です。
「赤毛のアン」などの原作付き舞台も経験があります。
原作をあえて読まない方もいると思いますが、読んだほうが私は役のイメージが膨らみます。
それに観客の中には原作ファンの方もいるかもしれませんので
原作を知っておいたほうが良い…というか演技の幅が広がって良いのかなと思っています。
本を読むのは苦手なんですけど、「エンジェルボール」は凄く読みやすいです。

原作を読んでみると、天使って凄く天真爛漫で…無邪気だし。
子どもみたいなイメージじゃないですか。
そんなピュアな天使を28歳が演じるのは大丈夫かなと思ったんですが…。

○天使って実在しないわけですよね。役作りが難しくないですか?

そうなんです。だから逆に自由ですよね。
そこは凄く前向きに捉えています。

○今回、舞台「赤魂」に出ることになった経緯を教えてください。

演出の門田さんからお話をいただいたのですが、
元々、広島カープも好きで…脚本も読ませていただいて
お話をいただいた時にはカープが凄く盛り上がっていて…。
舞台も好きでしたし、カープを題材に演技で表現できるのが
夢のようだなと思いました。それで出演を決めました。

○原作を読まれているので逆に難しいかもしれませんが、
舞台「赤魂」として天使のイメージはどのように思っていますか。

常におっちゃんの側にいて、おっちゃんを導いているイメージで…。
天使次第で寺谷の運命も変わっていくと思っているので、
重要な役だなと考えています。

○役作りで苦労していることはありますか?

苦労とかはないんですけど…
人間の役ではないので、天使にさえ見えたらいいなと(笑)。
誰も天使にはなれないわけなので、そこは楽しんで演じたいですね。
役によっては精神的にキツい場合もあると思いますけど、
今回の天使役は凄く好きなので、今は楽しいです。

○役作りをする場合は、役に自分を寄せていく感じですか?
それとも自分の中にある引き出しで役を自分に近づける感じですか?

役に近づけようとはしますが、最終的には自分に寄せます。
両方の作業をします。
私自身がニュートラルに生きているわけではないんですよ。
ちょっとキャラが濃いかったりとか(笑)
ちょっと人と違うね?と言われたりすることもありますし。
だから自分自身を一旦ニュートラルな状態にもっていきつつ、
他の良さを加えていくという作業ですね。
役と自分自身が”共にある”という感じです。

演じるのであれば、やはり自分の良さというものを入れたいじゃないですか。
ただただ与えられた役を演じるということではなくて、
自分しかできない魅力も入れられたらいいなと思います。

○最後に皆さんへメッセージをお願いします。

カープが2016年盛り上がったということですが、
最後は日本一になれなかったという思いもあると思います。
またカープの作品を見て、新たなカープの世界観を感じてほしいです。
本当に良い作品で、愛するもの全てを幸せにしようとする主人公を
観てほしいですし、それを観て皆さん自身も幸せになってほしいですし
その周りの皆さんも幸せにしていけるような人生が歩めるきっかけになれば嬉しいなと思います。

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都志見寧々 役 【岡崎花帆子】

○今回、出演されるきっかけは何だったのでしょうか。

主演のKiichiさんから紹介いただいたんです。
FLEXさんにもお仕事でお世話になっていまして、そこでKiichiさんから推薦いただいたようです。

○Kiichiさんとはどういう繋がりがあるんですか?

2015年の春に行われたFLEXさんのイベントがありまして、そちらでMCを務めさせていただきました。
その時にKiichiさんもMCのような立ち回りで、そこで初めてお会いしました。

○ちなみに原作「エンジェルボール」は読まれましたか?

はい、読みました。かなり最近なんですけど、赤魂の台本だけだと
自分の中で掴みきれない部分もあって、原作を読むことで
シーンにはない部分の寧々が色々見えてきました。

一見おしとやかそうなところもあるけども、自分から前に出て行くところも
あるんだろうなと感じたり…そこをどう表現したら良いか考えていました。

○他に原作付きの舞台というものは経験されているのでしょうか。

漫画で描かれていたものが戯曲になった舞台は出たことがあります。

○原作は赤魂の出演が決まってから読んだという感じでしょうか。

そうです。どうしても赤魂の中では寧々のシーンが少ないので、
役作りをする上で寧々もですけど、早野の事も詳しく知りたいなと思いまして。
出ていないところで、寧々が何を考えていたのかという行間を埋めたかったんですね。
それで参考にさせていただきました。

○役作りの上でメインは赤魂の台本になるわけですけど、
原作のイメージはちょっと置いておいて(笑)、赤魂で実際に演じようと
考えている岡崎さんとしての寧々はどういう人物像でしょうか。

一言でいうと「凄く良い子」ですよね。
誰かのことを一途にそこまで愛せるのかどうか…
今の私だとそれが出来るのかどうかがまだ分からないです。
高校生の時に出会って、そこからずっとじゃないですか。

私よりも一途で、健気で…そういった面を可愛らしく演じることができれば
良いなと思います。ただ、どうしても自分のがさつな面も出るわけじゃないですか(笑)。
そこがうまくバランスが取れてないなと思いつつ、寧々も完璧な人間ではないと思うので、
感情的になることもあるだろうし…。そういったところがうまく表現できればいいなと思います。

○(取材時点で)もう本番直前という状況なわけですけども、ご苦労されている点はありますか?

寧々の話になるんですけど、原作と赤魂では近い部分もあれば、
登場の仕方などが違ったりしますし、赤魂では出番が少ない分、各シーンで登場するまでに
どういった感情の流れになっているかを頭の中で整理しています。
それが大変ですね。
ただ、まだ残り時間もありますので、自分を信じて頑張ります。

舞台に立つからには、原作を読んでいる方であっても、そうでない方であっても
「あぁ、寧々ちゃんだったね」と認めてもらえる演技をしないといけませんし、
出番が少なくても、存在感を出していきたいです。

○では、最後にメッセージをお願いします。

稽古が始まった頃は、まだ台本に対しても、役に対しても
あまり思い入れがない状態でした。
稽古時間が長くとれた分、相手役の馨君(早野)に対する思いであったりとか
演者の皆さんに対する思いもそうですし、稽古をする楽しさというのも今は凄く実感しています。

観に来て下さる方も含めて、本当にみんなのことを思って関係者が
一丸となって作品を作っていることが伝わればいいなと思います。
皆さんにとって大切な人を、より一層大切に思えるようになって、
そして赤魂の事を思い出してもらえるような…
そんな舞台にできたらいいなと思います。

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悪魔 役 【柿辰丸】

○今回、出演されるきっかけは何だったのでしょうか。

今までも色々と演出の門田さんと繋がりがあった中で、お声がけいただいた流れです。
原作だと悪魔は女性なんですけども、その上で私を選んでいただいたことに感謝しています。

○先ほどの話でも少し出ましたが、原作はすでに読まれているんですね。
読まれてどう感じられましたか?

全4巻あるわけですけども、次が読みたいなと思ってドンドン読み進めてしまうんですよね。
凄くワクワク楽しみながら最後まで読ませていただきました。
赤魂の話をいただいてから読んだものですから、読み進めながら
「あれ?自分の役って女性だよね?」と(笑)。
そういう思いもありながらでも楽しいから次へ次へと読みました。

○原作とのギャップはどうしてもあると思いますが、
演じられるうえでの「悪魔くん」のイメージはどう考えておられますか?

今回、ほとんど台詞がないんですよ。
最初は早野にくっついている悪魔という役なわけで。
早野はどちらかというとクールな立場にいるので、
そこで悪魔はどうやって早野を引き立てられるかなと思っています。

最後に重要な台詞を悪魔くんが言うのですが、
そこで気持ちをどう変えるのか、最終的に早野との関係はどうなるのか
というものを考えながら役作りをしているつもりです。

○取材時点で)もう本番直前の状況なわけですが、
今まで役者業としてたくさんの役を演じられてきた中で
現時点での苦労というものはありますでしょうか。

まぁ、役が人間の役ではないんでね(笑)。
なんでもありといえば、そうなのかもしれませんが。
どこまで自由に演技していいのか…あまり目立ちすぎてもいけないし。
ということは考えながらやっています。

元々、野球というのは筋書きのないドラマだと言われていますが、
お芝居というのも同じだと思っています。
当然、筋書きはあるんだけども、生でやるお芝居なわけなので
「筋書きがある、筋書きがないドラマ」だと思っています。

映画ですと、出来上がったものが作品なわけですけど、
舞台ですと客席の反応も毎日違いますし、役者達が話す会話の”間”も変わります。
そういったライブ感が伝わると、野球を観戦しているときと同じ
ワクワク感を皆さんにも味わってもらえるかなと思っています。

○では、最後にメッセージをお願いします。

2016年はカープが日本シリーズまでいきながらも優勝は出来ませんでした。
その中で今回の赤魂をやるわけなので、良い意味で2017年にカープ日本一への
願いを込めた作品になればいいなと思います。

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毛利監督 役 【高尾六兵】

○原作の「エンジェルボール」は読まれたのでしょうか。

4冊全部まだ読めていなくて、というのも続きを読もうとした時に在庫が切れていてね…
でも大筋は分かっていますよ。いい本ですよね。

○他にも原作付きの作品を演じられることは結構あるんですか?

昔は創作劇が多くて…広島の物語を演じることが多かった。
今はそんなにたくさん芝居はやっていないからね…
よその劇団へ手伝いに行ったりもするけど。

○今のお仕事は何がメインですか?

レギュラーでやっているのは「元就」だけ。
色々ちょこちょこ他の仕事もさせてもらってますけどね。

○舞台「赤魂」に出演されることになった経緯を教えてください。

今回の脚本・演出を担当している門田さんのお父さんに凄くお世話になってね。
だから息子の彼に「六兵さん、頼むよぉ」って言われたら(苦笑)
しょうがねえなぁ…じゃあ、やるかぁ!みたいな感じだよね。

僕らが今までやってきたお芝居とは、ちょっと違うんだよね。
映像や音もかなり使うし、役者同士のキャッチボールだけで
ぶつかり合いながらやるという手合いのものでもないからね。
音や映像に合わせて芝居をしなければならないので、そこが大変だよね。

○今回、広島カープの監督役なわけですが、監督役は初めてですか?

そうだね。まだやったことはない。

…名前がいいよね(笑)。俺が普段「元就」で、監督は「毛利」。
ただ、自分の中で「毛利監督」像は作ってなくて、
たぶんこうだろうなと思うところもあるけど、自然体でやってます。

台本からも分かるんだけど、この毛利監督は本当に野球が好きなんだろうなと思う。
2016年のカープは日本一取れなかったけど、広島のみんなにもう一度味わってほしい…
台詞にもあるんだけどね、そう思うよ。

○2016年のカープを見て実際どう思われましたか。

今年はいけるんじゃないかと毎年思ってることは確かなんだけど、
1975年のオールスターも実際に見てるしね。
あの頃まではカープには有名選手と呼ばれるものがいなくてね、
山本浩二や衣笠祥雄ですら、オールスターではベンチの隅っこにおったんよ。

でも、あれからなんだよね。カープが活躍していくのは。

お荷物球団と言われていたのに、今やこんなに人気球団なわけでしょ。
本当に広島の活性化に貢献してくれてるし。
球場も、ああいうボールパークにしたのが良かったんだね。
球団職員の山口さんという方なんだけど、熱心にアメリカまで行ってね。
先見の明があったんだろうね。それで観客が増えたんだろうし。

広島の人間は熱しやすく冷めやすいところがあるからね。
だからまたカープが弱くなってしまうと大変だから、強さを維持するのが大変なんよね。

生え抜きの選手たちでコツコツとやってきた…そういうのも魅力なんだろうね。
本当に選手一丸となって頑張ったんだろうね。
赤魂の中でも、主人公の寺谷が「みんなの幸せを願って、カープを日本一に
したいんだ」って頑張るわけだけど、今のカープを見ていても思うよね。
幸せになった人って多いんじゃないかな。

○それでは最後に皆さんへメッセージをお願いします。

チケットを配る時なんだけど、一緒に紙を渡していて
「若者達の挑戦です。応援してやってください」って書いてあるんだよ。

今回、主役を演じている彼らはお芝居が初めてなんだよ。
歌やダンスはやっているんだけど。
だから、本当に若者達がカープを題材にして、初めて挑戦していく…
それは今からまだ時間があるからもっともっと成長していくけど
是非、彼らを見てやってほしい。

もしかすると第2弾、第3弾と何か続いていくかもしれないし、
芝居屋としてそれが本当に楽しみ。
今回をきっかけに、お芝居のことを好きになってくれる人が
1人でも増えてくれると嬉しい。

自分のような何十年選手もいれば、初めての選手もいるわけだけど
でも「赤魂」という舞台の上では、全部一斉に並ぶんだよね。
みんな同じ。同じ釜の飯を食う仲間。
だから俺達も頑張らんといけんな(笑)。

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